函館市本通にある住宅の洋室増築工事です。
築10年が経過した建物で、家族が増えるため既存のリビングがある場所から増築して、洋室を2部屋作る仕様になりました。
外壁は乾式タイル貼仕上げになっており、既存建物と増築部分の繋ぎ目の防水処理が工事の難しいところで工事の「肝」になる部分です。
この住宅は10年前に弊社で新築工事をさせていただいた建物です。
どのような構造方法で、断熱仕様がどうなっているのかあらかじめ把握しているため、どのように増築できるかお客様にアドバイスさせていただきながら間取りを決めました。
【工事開始】
増築する部分に建物の基礎を作って、木材で土台や床を敷いていきます。
その後、既存のリビング部分と、増築部分の接続する箇所の外壁材を撤去します。
既存リビング部分の外壁撤去が完了したら、増築部分の建て込み作業に入ります。
増築する部分は2×4工法で組み立てます。
枠組みの壁をユニック車で釣り上げ、建て込んでいき、屋根を架けます。
屋根を架けたら、雨が降っても大丈夫なように防水シートを敷き、トタンを貼り付けて先に屋根を仕上げていきます。
並行して外壁に外張りの断熱材を貼り付けます。
【屋根を仕上げる】
【屋根の次は外壁】
外壁の外貼断熱材を設置したら、壁にも透湿防水シートを貼り付けて、乾式外壁タイルの下地となる木材と引掛けサイディングと呼ばれる乾式タイルを取付けるための壁材を取付けます。
【乾式タイル貼開始】
乾式タイルの取付の工事状況を紹介します。
先に取付けた乾式タイル用の「引掛けサイディング」という壁材には乾式タイルが引っ掛かるように凹凸がついています。
その凹凸部分に専用の接着剤を塗り付けて、乾式タイルを取り付けていきます。
【壁材と乾式タイルの形状】
この壁材の凹凸部分と乾式タイル裏面の凹凸部分を引っ掻けて取付けます。
【接着剤を塗付して、乾式タイル取付】
乾式タイルは1枚1枚手作業で取付けていくため、取付作業に時間がかかります。
金属系や窯業系の外壁材に比べて高価ですが、半永久的に劣化しないのが特徴です。
【完成】
before
新築時に使用した乾式タイルは廃版になっているため、似たような色と模様の乾式タイルで仕上げました。
違和感なくできあがり、お客様も大変喜んでおられました。
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