どこからか雨漏れがするので見てほしい。。。
函館市末広町にある貸店舗の雨漏れ修繕工事です。
お客様からどこかわからないが雨漏れがするので見てほしいと依頼がありました。
現地に伺うとレンガ造りの骨格にモルタルを塗って作った「蔵」を貸店舗として利用しているものでした。
内部の雨漏れをしている箇所から、外壁のどの部分が悪さをしているのか特定し、お客様に修繕内容を報告しました。
【工事開始!】
外壁は経年変化により、モルタル、レンガが崩れてヒビが入っていたり、穴が開いていたりの状態だったので、有害な部分は取り除くことから始めました。
足場を架けて工事開始です。
表層のモルタルを撤去すると、レンガ部分に穴が開いてしまっており、足場を架けて外壁を突いてみないとわからない状態でした。
穴の補修は、力骨と呼ばれる金属を穴の廻りのレンガ部分に打ち込み、防水モルタルを何度も塗り付けて固定します。
今後のひび割れ対策として、メッシュを一緒に塗り込んでいきます。
勝手口となっていた扉は使用しないため塞ぎます。
建築基準法の2方向避難の規定にも抵触していません。防火の規定が取れるように、不燃材料を使用して塞ぎます。
レンガ部分にはアクリットプライマーという高密着が期待できる接着材を塗付していきます。
レンガは吸水性能が良いので、3回に分けて塗り込みました。
一度モルタルで下塗りを行い、そのモルタルが乾燥した後2回目のモルタルを塗り付けていきます。
一度にたくさんモルタルを塗り付けると、将来モルタルの剥落が起きるので、面倒でも2層、3層に分けて塗り付けるのが基本です。
最大付け厚は1層6㎜~9㎜で行っていきます。
左官工事が完了したら、塗装。その前に。。。
外壁のモルタル補修が完了したら、すぐ塗装に移るわけではなく、モルタルが乾燥するまで工事を休止します。
夏場であれば2週間程度放置しておくと、状態がよいものに仕上がります。
乾燥期間が終わったら、防水塗装工事へ
窓廻りや、外壁の漏水が懸念される箇所にはコーキングを打設します。
コーキングが固まったら防水塗装工事に取り掛かります。
初めに外壁全面にプライマー(接着材)を塗付し、塗装の下地を作ります。
その後塗装を3層塗り重ねていきます。
その後、1層目の塗装を行います。
【完成!】
古いレンガ造の「蔵」だったので、確かな技術のある建設会社に依頼しようと考えていました。