外壁が壊れてきている。。。
函館市陣川町にある住宅の外壁修繕工事です。
外壁が壊れてきており、柱部分の木材も腐っているように見受けられるので、見てほしいと依頼がありました。
現地にて調査してみると。。。
外壁をの隙間を埋めるコーキングが切れてしまい、そこから雨水が浸入し外壁材も木材も腐らせてしまっている状態でした。
本来木材を透湿防水シートで被覆していなければなりませんが、この住宅は透湿防水シートが施工されていませんでした。
【工事開始!】
足場を組み立てて既存の外壁解体を行います。
解体してみると、柱や梁に使用している木材が腐って強度を成していないような状態でした。
この状態であれば、外壁を直すだけでなく、柱や梁の架け替えが必要です。
この玄関ポーチ部分は屋根の荷重を受ける箇所になっているため、積雪が多いと屋根の崩落につながりかねません。
写真の通り木材が腐って風化してしまっています。
柱・梁の架け替え
雪が降ってくる前に工事を完了させなければ危険なため、すぐに作業に取り掛かります。
新しく柱と梁を入れ替えます。
透湿防水シートで木材を被覆し、湿気で木材が腐らないように、通気層を設けます。
通気層は外壁と構造体の間に空気が循環できるように開けておくスペースです。
柱、梁の入れ替え→透湿防水シート張り→通気木材取付が完了したら、新しい外壁材を取付けます。
今回は金属系の外壁材を取付けました。
【完成!】
before
after
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after
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after
★外壁改修のポイント★
今回は屋根を支える重要な柱が腐食して風化していました。荷重に対して柱はほぼ耐力を発揮していなかったと思います。今年は雪が多かったので、工事前の状態のまま冬を越そうとしている間に、倒壊していた可能性もあります。今回の住宅は窯業系の外壁材を使用していましたが、窯業系の外壁材同士の接続部はコーキングになってしまい、メンテナンスを怠ると、そこから雨水が浸入します。雨水が浸入すると時間をかけて木材を腐らせてしまうので、大きな工事に繋がります。外壁が痛んできたなと思ったら、すぐに調査を実施するのが、外壁の長持ちに繋がります。今回はしっかり工事したため、雨水の侵入は無くなりますし、金属系の外壁に張り替えたので、より長持ちします!