【塀が倒れてきているので見てほしい】
函館市西旭岡町にある住宅の敷地廻りに設けられている土を留めるためのコンクリート塀が、徐々に倒れてきて歩行者通路に崩れそうになっているので見てほしいと依頼を受けました。
コンクリート塀は石垣の上に作られていて、最初に作られ段階で、コンクリート塀と石垣の接する部分の処理が悪く、時間の経過とともにお互いが離れてしまい、土圧に耐えきれなくなり傾いてきている状態でした。
歩行者通路側にコンクリート塀が傾いてきているのがわかると思います。
歩行者通路は近隣に住まわれる方が頻繁に通行する場所なので、通行人がいるときにコンクリート塀が崩れると、死亡事故になりかねません。
このコンクリート塀の再利用は不可能なため、一度解体し、新しいコンクリート塀を新設することになりました。
【工事開始】
コンクリート塀を解体するにあたって、既存の柵を撤去したり、コンクリート塀の廻りを掘削して土を搬出し、コンクリート塀を解体する準備から始ま奈ければなりません。
歩行者通路を封鎖して、重機を敷地内に入れて掘削作業を行っていきます。
掘削した場所と地面に高低差が出てくるので、崩れないように養生しながら土を掘り進めいていきます。
コンクリート塀廻りの土の搬出が終わったら、コンクリート塀の解体に着手します。
【コンクリート塀解体】
コンクリート塀の解体が終わったら、壊したガラを搬出します。
重機と人力で搬出していきます。
ガラの片付けが完了したら、コンクリート塀を作るために鉄筋を配筋します。
【鉄筋配筋】
鉄筋の配筋が終わったら、コンクリートを打設するために型枠を組む際に、鉄筋と型枠が接しないようにプラスチックのスペーサーを取付けます。
型枠を取付けたときに、このスペーサーに型枠が接触することを防ぎ、鉄筋と型枠の間に空洞が生まれるためコンクリートが流れやすくなるとともに、コンクリートの劣化の原因でもある鉄筋からの錆に対してコンクリートの保護する厚みをしっかり確保することができます。
【型枠建て込み】
鉄筋の配筋が終わったら、型枠を取付けるために必要なコンクリートの打設をベース部分だけ行います。
コンクリートの打設が完了したら、型枠を取付けて固めていきます。
先に紹介したスペーサーが取付いたことで、型枠と鉄筋に隙間ができているのもしかっり確認できます。
【型枠完成・コンクリート打設】
コンクリートを打設した後、固まるまで1週間そのまま放置して養生を行います。
1週間が経過したら、型枠を取り外して、新しいコンクリート塀が姿を現します。
【土を埋め戻して、仕上げる!】
型枠の解体が完了し、コンクリートの塀があらわになったら、掘った廻りの土の部分に細かい砂利を埋めていきます。
砂は土(粘土質)より透水係数が高いため、雨が降っても浸透しやすいため、土(粘土質)のように重くならないことから、コンクリート塀にかかる主動土圧が軽減されます。
コンクリート塀廻りに砂を投入し終えたら、敷地の復旧作業に入ります。
インターロッキングの復旧や化粧砂利の復旧を行っていきます。
解体処分したフェンスを新しいものに交換しました。
【完成】
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お客様は塀が傾きだしたときは、歩行者に倒れてしまったら大変なことになると、とても心配され、悩みの種だとおっしゃっていましたが、工事が完了して一安心したし、とてもきれいにできたので満足していると、喜んでおられました。
塀の工事だけでなく、建物のことで何かお困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください!