函館市美原にある住宅の屋根、外壁塗装と屋根の形状を長尺蟻掛トタンからストッパールーフに変更する工事を行いました。今年の雪の影響で2階の屋根に出来たつららが、1階の屋根に落下し一部が破損してしまい、状況を見て欲しいとお客様から連絡が来ました。
状況を見に行くと、屋根の一部のトタンと下地の木材が折れかかっていました。
強い衝撃が屋根に加えられたのが想像できます。
1階の破損した屋根
下地の木材も日頃の雨水で腐りかけて弱っていたのも、原因のひとつに考えられます。
この破損した1階の屋根だけでなく、2階の屋根の状況も確認したところ。。。
1階の屋根が今後破損することが無いように、ひとつの対策として2階の屋根から雪が落ちてこない状況を作ることがあげられます。
現状2階の屋根は、積もった雪や氷が滑りやすい長尺蟻掛け仕様ですし、トタンに錆が出ているので、思い切って雪や氷が落ちてこないストッパールーフに変更することを提案しました。
ストッパールーフにすることによって、屋根に雪が堆積し、建物に荷重がかかることによって、家の構造が持ちこたえられるのか心配されていたので、屋根裏の構造を一緒に確認し、大丈夫だという結論の元工事に取り掛かることにしました。
前回の屋根と外壁の修繕から15年経過していたため合わせて、塗装を実施しました。
まずは1階の破損した屋根から
破損した屋根下地の木材とトタンを撤去していきます。
撤去が完了したら屋根垂木と野地合板を補強したり、新規で取り付けていきます。
古いアスファルトルーフィング(防水シート)の上に新しいアスファルトルーフィングを重ね貼りします。
この上にトタンを貼り付けて、1階の破損した屋根の工事は完了です。
次に2階の屋根をストッパールーフに
この屋根トタンを撤去し、新しいアスファルトルーフィング(防水シート)を古いアスファルトルーフィングの上に被せて貼り、断熱パフというクッション材を敷いていきます。
写真の白いものがそれで、トタンの裏にかいた汗を吸い取ってくれる効果があります。
断熱効果は特別期待できるものではありません。
ストッパールーフの完成形を先にお見せしますが、写真のように屋根トタンを300ミリピッチで立たせていき、雪が落ちてくるのを防ぎます。
この工事の詳細を説明すると。。。
加工して立ち上げたトタンに防水テープを貼ります。
立ち上がったトタンの上についている黒いものがそうです。
釘を打ちつけた箇所にもしっかりコーキングをします。
トタンの端の部分の1番雨水が浸入しやすい箇所もしっかりコーキングします。
防水テープとコーキングの2重防水にしています。
黒い防水テープはゴムアスファルト系でできているので、太陽の熱によりテープが溶けてトタンと接着します。
コーキングは内部に隠れてしまいますので、紫外線の影響を受けないため、劣化速度はかなり遅いです。
after
汚れ落ちてますね。
汚れ落ちてますね。
錆止め塗装を行っているところです。
この錆止めがしっかり塗れていないと良い塗装にはならないので入念に塗っていきます。
錆止めを塗布した後は、シリコン系塗料を3回塗りして、塗膜の厚みをつけていきます。
屋根の塗装が終わった後は、外壁の塗装です。
この住宅の外壁はへーベルライトで仕上げられており、コーキング目地がたくさんありました。
この目地全部にコーキングを施すのは経済的ではないので、透湿弾性塗装を選択し、建物が地震の際揺れたときに、外壁も一緒に動いてしまいますが、弾性系の塗膜を施せば、塗膜が切れず地震に追従してくれます。
また外壁が呼吸できるように、透湿なものを選定し、湿気は外に放出しても雨水は内部にいれない効果のある材料としました。
気になっていた場所も改善!
1階の掃き出しサッシ下の外壁がコンクリートのタタキ台に雪が積もってしまうことからボロボロになってしまっていたので、ボロボロ防止策を施しました。
木材で下地を作った後、トタンを巻いて外壁に雪が付かないようにしました!
初めは1階の屋根が落雪による破損で工事の依頼を受けましたが、話をしていくうちに様々な工事を依頼してくださり、お客様も出来栄えを喜んでくださっていたので、嬉しく思います。
建築工事は様々な業種が存在します。当社は総合建設業なので、今回行ったように屋根トタン工事、屋根外壁塗装工事、面格子取り付け、その他電気や設備工事も行っています。
こんな工事できるかな?と考えた際は、どうぞ当社にご相談ください!
お客様が色々な業者に電話して工事を依頼する手間がなく、すべての工事を完了させます!
小さな工事でもお気軽にお問い合わせください!