バルコニーの天井からコンクリートが落ちてきた
函館市鍛冶町にある集合住宅のバルコニーの床と天井について防水と塗装工事を行いました。
雨が降ると上階のバルコニー床に水が溜まり、その水が排水溝から縦樋に流れることなく、バルコニーの床に浸透してしまい、下階の天井を劣化させコンクリート(モルタル)と水が落ちてくる現象が各所で起こっていました。
バルコニーの天井のコンクリート(モルタル)が落下してくる原因は、上階のバルコニー床にはいったひびに関係してきます。
そのひびから雨水が浸入し、コンクリートの中に入っている鉄筋を腐食させます。
出来立てのコンクリート内部はアルカリ性ですが、時間が経過するとアルカリ性→中性→酸性と変化します。
コンクリート内部が酸性になると中に入っている鉄筋が錆びてきてしまい、コンクリートと鉄筋の付着性が失われます。
付着性を失ったコンクリートは脆弱となり、落下してきてしまいます。
この現象を【爆裂】と呼びます。
この現象を回避するためには、第一に鉄筋が酸化しないようにすること。第二に鉄筋を保護すること。が挙げられます。
第一に鉄筋が酸化しないようにする。
バルコニーの床を平滑に補修する工事が終わりました。
次に防水工事を行います。
バルコニーの床防水に着手
テカテカと光沢がでているのが防水材です。
塗膜防水という品物で、3層塗り重ねて防水層の厚みを付けます。
弾性系の防水材なので、今後ひびが発生した場合に、防水材がひびに追従してくれるため、雨水の浸入の可能性が低くなります。
第二に鉄筋を保護すること。
建物は木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造が大多数を占めます。
その建物の構造に合った施工方法で工事することが建物を長持ちさせることに繋がります。
当社は長年様々な構造体の建物に対して工事してきたノウハウがあるため、経験則から建物の構造、特性や当初新築したときからの経過年数、納まりを考慮し、適切に工事して不具合箇所を推測します。
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