函館市花園町で行われている新築物件のコンクリート基礎と上屋を緊結する木土台部分の工事が始まりました。
コンクリート部分の基礎工事が終わり、木造の建物とコンクリート基礎部分を繋ぐ工事です。
指定の箇所に土台の木材を配って準備しています。
土台の木材と基礎コンクリートが接する面の隙間をゼロにするため、バンドを貼り付けていきます。
黒いものがバンドで柔らかいクッション材でできています。
拡大するとこんな感じです。
厚みは1センチくらいです。これを裏返しにして、コンクリート基礎面と接するようにします。
裏返して土台木材に取り付けているバンドとコンクリート基礎面を合わせます。
拡大するとこんな感じです。
コンクリート基礎から出ている金物は、基礎コンクリートを打設する際に、30センチ程埋め込んでいます。
コンクリート基礎に埋まっている部分はL字になっていて、引き抜きの力に対して強度を保つようになっています。
コンクリート基礎から出ている金物と、土台木材に空けた穴を一致させ、差し込みます。
土台の木材同士は昔ながらの継ぎ手で組み合わせていきます。
基礎コンクリートと土台木材を金物で締め付けていきます。
こうするで、基礎コンクリートと土台木材ががっちり繋がると共に、先ほど取り付けたバンドも潰れて隙間がゼロになります。
皆さんの家の基礎はここまで気密をしっかりやっていますか?
ほとんどの建設会社はここまで手間をかけません。
この基礎部分は建物が建ったあとでは、再度工事できる場所ではありません。
住み手の暖かさを確保し、暖かい家で暮らすことに妥協した基礎は必要ありません。
見た目にこだわる前に、確実に暖かい家になるような工夫と気配りが行われているかしっかりと見極める必要があります。