下地がない箇所に取り付けてあった。
函館市湯川町にある店舗の外壁が落下したので見てもらいたいと依頼を受けました。
外壁が落ちた箇所はエアコンの室外機を宙に浮かせるための金物が取り付いている箇所で、その金物は下地補強がされていない箇所に取り付けてありました。
積雪の重みで金物に荷重がかかり、金物を堅固に固定しなければならない下地がありませんでした。
エアコンの室外機の上に被さっている金物が、もともと外壁に取り付いていました。
積雪の多さから加重に耐え切れなくなり起きた現象です。
幸い通行する場所ではないため、第三者に被害を与えなくてすみましたが、こんなものが落ちてきたら大怪我に繋がりますね。
足場を組んで外壁を取り付ける準備をします。
サイディングと呼ばれる窯業系の外壁材の破損した部分を取り外し、中から出てきたモルタル壁へ「胴縁」と呼ばれる木材を455mmピッチで打ちつけていき、その上に外壁材を貼っていきます。
写真は「胴縁」を配置している最中です。
奥側の胴縁は途中で切れてしまっていました。昔工事をした業者さんが適当な仕事をしていたのが伺えます。
今回は同じ箇所に金物をつけることはやめにして、ここは外壁材を貼るのみに変更しました。
エアコンの室外機は、雪の当たらない箇所に移動し、低い位置に設置しなおしました。
新しい外壁材を貼り、周囲にコーキングという防水材を塗りつけて完成です!