気密測定実施
函館市駒場町で新築工事がスタートしています。
平屋建て約32坪+車庫を併設しています。
長期優良住宅の認定とBELSを取得した高性能な建物になります。
耐震等級は木造最高ランクの3です。
今日は気密測定を実施したときの様子をご紹介します。
内装工事が全て完了した時点で、気密測定を実施します。
この測定は法律で定められているものではなく、自主的に実施するもので、建築した建物の性能を当社独自に検査するため行っています。
気密測定とは、建物内にある隙間がどのくらいかを調査するもので、建築用語でC値(隙間相当面積)を数値化してその建物の気密性能を調べます。
国の基準では1m2(いち平方メートル)あたり5cm2(ご平方センチメートル)でOKとされています。
今回のC値(隙間相当面積)の結果は0.6cm2(平方センチメートル)でした。
国の定める基準値の5分の1以下の隙間しかないことになります。
この値が小さいことで、家の暖かさや省エネ性が確保されることになります。
詳しい図解は→こちら
当社のC値(隙間相当面積)の平均は0.2~0.3cm2(平方センチメートル)を示しますが、今回の結果はそれよりも悪い結果でした。
しかし、これには理由があります。
玄関の扉を引き戸にしたことがC値(隙間相当面積)を下げてしまった要因です。
これはあらかじめ想定されていたことで、お客様が引き戸に強い希望を持っていたため、気密性能が悪くなることを了解してもらってから工事を行いました。
まとめ
気密性能は建物の断熱性、省エネ性に直結します。
隙間が多い家は屋外からの寒い空気が室内に入り込み、室内の暖かい空気は屋外に放出されます。
いくら暖房を炊いても、ただ捨てているだけになっていては、省エネになりません。
冒頭にも書きましたが、この測定は法律で定められているものではなく、自主的に実施するもので、建築した建物の性能がお客さまがこれから生活していく上で、【暖かさ】や【省エネ効果】を実感できるか、この建物を引き渡して恥ずかしくない性能かを検査して、安心して住める家を提供するために当社が独自に実施している検査なのです。