雨漏れがしている
函館市陣川町にある住宅の雨漏れ修繕工事です。
室内に雨が漏っているので見てほしいと連絡があり、現地に伺うと、室内の天井ボードが水でふやけてしまっている状態でした。
屋根に上がって様子を見てみると、屋根の形状はフラット(平ら)で雨や雪が屋根の上に留まっている状態でした。
フラット(平ら)な屋根は落雪によって周囲に被害が及ばないようにするようにという目的がありますが、雨雪が溜まるようにしてあるフラット(平ら)な屋根に天窓をつけてしまっているので、雨漏れの原因を自ら呼び込んでしまっている状態です。
お客様自身で屋根の塗装を行って管理されていましたが、塗装を塗って原因がわかりづらくなってしまっているため、どこから雨が浸入しているか判断が付かない状態でした。
今回は天窓が付いている列を最小限に剥がして下地の確認を行い、原因を調査しながら、最低限の工事に留めるようにしました。
雨漏れの原因と思われる場所のトタンを撤去していきます。
トタンを剥がしてみると、天窓は住宅を新築した当時についておらず、あとで増設したものだとわかりました。
トタンの下に敷いてある防水材(アスファルトルーフィング)のメーカーが違うものでした。
防水材(アスファルトルーフィング)の敷きこみ方も、シートとシートの重ね代が正規の100mmを下回った施工の仕方でした。
写真でわかるように、アスファルトルーフィングの下の木材も濡れています。
雨漏れの原因と考えられる天窓を撤去して、天窓を塞ぐ工事に取り掛かります。
天窓部分に天井を作り、断熱材を充填してから野地板を留め付けて塞ぎました。
新たに施工する防水材(アスファルトルーフィング)は下地との接着がいいように、アスファルトの接着材がシート裏面についているものを使用しました。
これはトタンが日射を受け熱せられた時にシート裏面のアスファルトが溶けて、より下地との接着性能が良くなるものです。
こんな感じです。ベタベタしています。
このように防水材(アスファルトルーフィング)を敷き込んで行きます。
シートとシートの重ね代は規定通り100mm以上を確保します!
防水材(アスファルトルーフィング)を敷き終わったら、その上に断熱パフを敷きこみます。
「断熱パフ」は断熱効果はほとんど期待できませんが、トタンの裏側に付着した水分を吸湿し、トタンが錆びるのを防いでくれる効果があります。
ここまでの作業が完了したら、トタンを敷く工事に取り掛かります。
既存のトタンと新規のトタンを上手く絡めて仕上げていきます。